SOS…

独身49年目の私は

当然のごとく洗濯なんかも自分でするわけで



梅雨の合間の快晴日を逃すまいと

今日は早起きをしては洗濯機を回し



「あ～いい天気だ～」などと


パンツ一丁のままベランダに出て

洗濯物を干していたのですが




何らかの拍子で

ベランダの扉の「鍵」が

部屋の内側からかかってしまい



部屋の中に戻れない

という非常事態に陥ってしまいました。




「スマホも部屋の中だし

　さてどうしようか」




「ピンチの時こそ冷静に」がモットーの私は


49年間の人生で

ちつかってきた経験と知恵をフル活用すべく


そのままベランダにて

ガ ンジーのような瞑想に入る。




幸いにも部屋の窓が開いていたのだが

我が家は４階だし、マンションの形状が厄介なので

壁をつたって部屋に入るのは無理。



落ちたら即死の可能性がある為、それは断念。





結局、自力では無理だと判断した私は




地上の私道を歩く見知らぬ人に


「マンションの管理人を呼んでほしい」


と大声で懇願した。




何とか管理人に伝わり



４階ベランダの私と

地上に居る管理人との「大声の会話」が始まる。




が、何ゆえ

管理人はかなりご年配の方なので



私の意思がなかなか伝わらない上に

そうは起点が利かないわけでして



「鍵の救急 レスキュー」に連絡して頂くまでに

なぜか１時間ほどかかってしまい




結局、レスキューが到着したのは

事件発生から１時間40分後

でありました…(汗)。





その間…

前日からの体調不調から来る

「波のように何度も押し寄せる腹痛」に耐え忍び



「現場の時間に遅れたら洒落にならない」

という焦りをも感じながらも




レスキューが玄関の鍵を開けて

我が家に飛び込んで来てくれる瞬間を冷静に待つ。







まずは玄関の鍵を外から開けて頂き



ドアチェーンを

バールでぶった切って頂かないと いけない。




と…やっとこさ

ベランダ越しの室内に作業服を着たレスキューの姿が(汗)！！




「神だ...........(涙)！！」




ベランダの鍵を開けて頂くやいなや

私がトイレに駆け込んだのは言うまでもない。




おかげさまで

何とか現場にも遅刻せずにすんだし



何よりも

「１時間40分の地獄」

から解放された安堵感で

私の心は十二分に満たされたのだった。




「鍵の救急レスキュー」に

支払った報酬は「￥16,200」。



なんとも馬鹿馬鹿しく、マヌケな出費であり

全くもって想定外の無駄使いなのは否めないが



その金額が

高いのか安いのかさえも

冷静に考えられない位の「安堵感」に包まれ




ホッと胸を撫で下ろす

呆れた私でありました...SEXY☆